1.ネイティブ米国医師Harkins先生からの医療英語学習のコツ  |医療・医学英語・医療・看護英会話のオンラインスクールMDメディコム

コラム

1.ネイティブ米国医師Harkins先生からの医療英語学習のコツ  

目次

H1. 医学英語学習のコツ

日本語と英語は構造自体が異なります。その結果、ついつい日本語につられて、直訳されている英訳が多く見受けられ、通じなくなっているケースについて危惧されています。ですから、英語圏のドクターが用いている世界的に通じる医学英訳の重要さを訴えています。

一例として、ご存知のように、
日本語は、主語や、目的語さえなくても、医療現場での日常会話は行われています。
英語では、必ず、主語述語を明確に一致させる構造になっています。
ですから、初心者の日本人医師の方々のなかで、直訳により、主語述語が一致していない英訳が使われ、通じない英訳例もしばしばみられるとのことです。

そのほか、頻度の高い改良点について、以下具体例を挙げてわかりやすくビデオで説明しています。
考え方を知るだけで、通じる英語での医療の説明がしやすくなります。

わかりやすく、説明されています。ご参考になれば幸いです。

1 直訳は誤訳誤診につながるリスクが高い。

2対処法の一つとして、自分で直訳を考えるのではなく、

すでに、英語圏の医師によって用いられている既存の単語、フレーズ。慣用表現を用いる。

続いて、MDメディコムで行っている、医療英会話のトレーニング方法のご紹介ビデオを予定しております。これまで、受講生の方々は、短時間で目的を達成できたと多くコメントをいただいております。

是非、お楽しみに。(Dr. Harkins)

H2.【重要点 1】 直訳は大半通じない

対策:専門分野テーマ別に用い垂れている英語圏のネイティブ医師による、既存の単語、フレーズ慣用句を用いる】

以下例を挙げます。

導入

日常医療現場での日本を直訳すると、多々通じにくいことが、あります。なぜでしょうか。

それは、日常用いている医療現場での日本語の直訳は、つまり、日本語一語ずつを英単語に置き換えても、英文として、意味が成立しなくなることが多々あるためです。

ネイティブ米国医師チームとともに、なぜ、「直訳をすることで、意味が通じなくなるか。」について、分析した結果、共通したいくつかの要因が分かってきました。

 例えば、直訳によって、「適切でない用語の選択」をすると、日本の医師と英語圏患者(または英語圏医師)間での医学的内容を理解するうえで誤解が生じ、結局通じなかったり、命に係わる深刻な問題につながりかねないとの報告があります。次に少し例文を挙げてみましょう。

 

導入

  & 

H2.drugとmedicineの違い

「drug」と「medicine」は、どちらも薬を意味する英語ですが、米国では”drug “の中に、違法ドラッグの意味を含む場合も多いです。日本では、“ドラッグストア” のように、ドラック=薬剤の意味で用いられています。多くの方も、耳にされておられるように、日本の日常会話で用いられているカタカナ語は、従来米国で用いられている意味と異なる場合が多々あります。医療では、この医学的内容の相違は、大きな誤解、誤診などにつながりかねないと、製薬会社でも注意を払っているわけです(参考文献:誤訳がもたらす多大な影響 – 日英・英日翻訳サービス クリムゾン・ジャパン)

 .

一方で、medicineは薬を意味する言葉のなかで一般的に用いられますので、薬剤を英訳する場合は、”drug”より、”medicine” を用いた方が、無難と言えるでしょう。

次に、薬剤に関する慣用表現例を紹介します。(初級)

最後にミニ情報を紹介します。

国によって、病気の定義、分類、良く用いられる例え表現(メタファー)なども異なります。異なる場合は、医療表現の共通した概念を用いると、伝わりやすくなります。

例えば、カルテの記載方法は、国によって異なるのは、ご存知でしょうか。

例えば、米国では

“Amoxicillin 500mg po TID × 7days “#21”(アモキシシリンを1回量500mg 1日3回経口服用,計7日間,計21錠)
Disp. “po”(経口投与),“TID”は1日3回,“Disp. #21”(Dispense,“#21”は21錠処方する)。po(per os,経口),I.V.(intravenous,静注),NG(nasogastric,経鼻管投与),QD(quaque die,1日1回),BID(bis in die,1日2回),TID(ter in die,1日3回),QID(quater in die,1日4回), q8h(hour)(8時間おき)。
hs(hora somni,就寝前),qAM(毎朝),qod(1日おき)

日本では

XX錠 2T1× 42TD (1日2錠,1日1回(1回2錠)を42日分) 「1日2回」は「b.i.d」,「食後」は「p.c.」や「n.d.E」「3回に分けて毎食後」「3×N」

H2【医学的内容を訳す】字すらを訳すと誤訳や通じないことが多い。

You Tubeの解説動画で、「高血圧」の説明をするとき、一語単語を間違えただけで、「拡張型心筋症」や「心臓肥大」などと、ネイティブ英語圏の医師に誤解される例を挙げています。

医学的内容に沿った「適切な単語を選ぶこと」は大切だと紹介しています。(Dr. Harkins)

解答   relaxes

 

【クリニックでの実践お役たち情報】

さて、外国人患者への投薬時の注意として、外国人患者の薬剤の用法用量を正確に理解してもらうことは大変重要です。
医療現場では、外国人患者が薬剤の用法用量を正確に理解できるように、口頭による説明に加えて紙ベースでも明示するなどの工夫もおすすめです。