医師になるために突破する必要のある医学部入試。
この医学部入試の中で大きなウェイトを占める科目の一つが英語です。医学部入試の際にはほとんどの先生が英語を勉強しています。当然多くの先生が英語は堪能だろうと思いきや、医学部入試が終わってから英語は全然勉強していません。という方も多いのではないでしょうか。
医師になると、研修の時から多くの知識を習得し、科によっては手技の習得に多くの時間多大な労力を費やします。その中で英語の学習は大学以来十分にできていないというのも無理のない話です。
しかしある程度医師としての学習を進めていくと、英語の読み書きができることが、医師としての研鑽にもアドバンテージを発揮するようになってきます。今回は、医師が英語を学習することのメリットについて、解説していきます。
医師が英語を学ぶメリット1 最新の論文に自由にアクセスできる
医師が英語に触れる機会として最も身近なものが医学論文です。
最新の知見となるとやはり論文などを確認することが重要になります。特に研修をおえたのち、専門医になった際に、新規情報は、医学論文で発表されますから、医学論文の読解は必須となります。
論文に出てくる単語やフレーズはある程度決まっています。早めに勉強をしておけば比較的早期に論文を読みこなすことができるようになります。
一方で論文を書くということを考えると、単に語彙力を上げ、定型表現を覚えるだけでなく、文章全体を綺麗に構成する必要があります。「翻訳サービスやAi を使えばいいじゃない」という声も聞こえそうですが、日本語の論文をまるまる1本英語に訳してもらうとなるとかなりの料金がかかってしまいます。また翻訳された内容が自分の表現したかったものと齟齬がないか確認することもできません。AIは、現段階(2024年)では、日本語に完全に対応していないとされています。
自分の成果を発表するためには英語論文を書くのが最も重要な手段ですので、英語ができないということは自分の研究の成果を発表する術を失うのに等しいのです。
医師が英語を学ぶメリット2外国人の診療に自信が持てる。
夜間に一人で救急外来を回している時に、観光に来た外国人患者の搬送以来があり、英語しか喋れず困ってしまった。そんな経験のある先生は案外多いのではないでしょうか。
医師には応召義務があり、来院された患者さんの診察は基本的に拒むことができません。
「英語は喋れないから、英語での診察はできません。お引き取りください」というわけにはいきません。最近はAIが発達しており翻訳サイトの精度が上がっているとはいえ、その翻訳サイトの翻訳が正しいのか、難しすぎたり専門用語が使われていて伝わりにくい表現になっていない場合もあり、医師・患者双方不安が残ったり、後で「説明されていない・思っていた治療と違う!」などといわれてトラブルになってしまうかもしれません。
英語の学習をすることで比較的早期に外国人の患者への対応ができるようになります。
英語を勉強するモチベーションを保つために
医師が英語を学ぶことには多くのメリットがあります。
しかしながら、日々の業務や研鑽に追われている医師が英語の勉強時間を十分に確保した上でモチベーションを保ち独学で英語の力をつけていくことは容易ではありません。
また日常英語と異なり、専門用語や独特の表現が含まれる医療英語を習得するためにはそれに適した教材や学習ノウハウがあります。それらを効率よく学ぶなら、オンラインの英語スクールがおすすめです。
医療英語に特化した医療英語スクールであるMDメディコムでは医師の資格を持つ現役ネイティブ米国医師講師が在籍しています。普通の英語講師では対応することができない医療の専門的な内容に対応しつつ、忙しい医師の業務と並行して医療英語の習得や英語論文の構成など幅広いニーズに応えることができるのです。
まとめ
今回は医師が英語を学ぶことのメリットについて解説をしました。
AIが発達して英語への対応がしやすくなったと言っても、まだまだ誤訳が含まれます。医療英語を学ぶことは有意義なものです。最新の医療の情報にアクセスしたり、外国からの患者に対応したり多くのメリットがあり、医療英語を習得することで仕事の幅も大きく広がります。
医師は一度大学入試で英語を学んでいるため、独学でも一定の成果を上げることができます。ただし業務が忙しいなどの理由で独学が難しいと感じる先生も多いのではないでしょうか。効率の良い英語学習をしたい方はぜひ医療英語オンラインスクールの利用をご検討ください。
(監修:USMDネイティブ米国医師&西村)